緑内障の副作用について
こちらで紹介する副作用については、必ず起こるものではありませんが気付かずに
放置していると重くなり、健康に影響を及ぼすこともあります。
早めに気付いて対処することが大切です。
自分自身、または家族に副作用の黄色信号として副作用の初期症状があることを知っていただき
気付いたら医師または薬剤師にご相談ください。
医薬品による緑内障は、頻度は多くありませんが、総合感冒薬、
アレルギー薬など、何らかのお薬(点眼薬および軟膏も含む)を使
った後、次のような症状がみられた場合は、放置せずに、ただちに
医師・薬剤師に連絡してください。
・ 急激に発症する場合:急激に「目の充血」、「目の痛み」、「目
のかすみ」、「頭痛・吐き気」を生じる。遠視眼、中高年女性に
発症しやすい。
・ 慢性に進行する場合:初期には症状はあっても軽微だが、進
行すると「視野の中に見えない部分がある」「視野が狭くなる」
症状が見られる。
早期発見と早期対応のポイント
<散瞳作用および毛様態浮腫によるもの>
1 初期症状
眼痛・頭痛・吐き気・嘔吐・充血・視力低下など
2 好発時期
発症までのきかんは、原因薬使用後数時間で生じた症例から、数ヶ月後あ
るいは1年以上経過して発症したと考えられる症例も報告されており、
まちまちである。
1日の時間帯としては夜間が多く、冬に多いと言われている。
3 患者側のリスク因子
狭隅角眼および原発閉鎖角緑内障眼で発症しやすい。これらは高齢者、遠視の患者に多くみられ、女性に多いと報告されている。片側に急性原発閉塞角緑内障を生じていた場合、もう片眼にも5~10年以内に急性原発閉塞角緑内障を発症する可能性が高い。
4 医療品とリスク
散瞳作用によるもの 毛様態浮腫によるものがある。
5 早期発見のポイントと必要な検査
急性原発閉塞角緑内障が生じると、眼内の房水循環が障害されて眼圧が上昇、そのため三叉神経第一領域に一致した痛みが眼部だけでなく、前頭部
耳、副鼻腔、歯などに放散することがある。角膜浮腫ができてかすみ目、霧視、光源の周りに光の和や虹が見える現象が生じる。
厚生労働省の資料による