緑内障予防には検査、目薬、トレーニング、サプリメント、食事。失明しないから!

緑内障の予防に役立つトレーニング

緑内障になったら、病院で処方された目薬で進行を止めるのが基本になります。しかし、トレーニングによっても緑内障の進行を遅くさせることが可能です。

トレーニング

緑内障は最悪の場合、失明してしまう病気です。その過程で、視野が狭くなってしまうのは回復するのは困難ですが、トレーニングによって視力低下を遅らせたり、場合によっては視力の回復を期待することが出来ます。

トレーニングって聞くと何だかハードルが高そう・・・というイメージもありますが、手軽に出来るものもあります。

そこで、ここでは緑内障に効果があるトレーニングを紹介します。

 

1.ホットタオルによる血行促進法

これはトレーニングと呼べるものではないかもしれませんが、目に自分でできる施術によって効果を期待できるものなので紹介します。

緑内障の原因は、眼の血流循環が悪くなることにあります。正常眼圧緑内障の方は特に該当するのではないでしょうか。そうした場合、目の周りを温めてあげると効果があります。

ホットタオル

最近では薬局で目を温める商品が出ていますし、値段も10枚ほど入ったものが1,000円程度で購入できるので、比較的お手軽です。

寝る前や仕事の昼休みなどに行うこともできますし、リラックス効果も期待できます。

でも毎日使うとそこそこの値段になるなー、と思う方は電子レンジで蒸しタオルを作ってはいかがでしょうか。

水で濡らして絞ったタオルを、500ワットの電子レンジで1分ほど温めると良いでしょう。(タオルのサイズや水分量によって熱かったり冷たかったりする可能性があるので、あくまで目安とお考え下さい)

目を温めることで血流が良くなり、温めた後はスッキリしますよ。

 

2.目を鍛えることで視力を回復させる

目の周りの筋肉を鍛えることで、視力の回復が期待できます。緑内障は最悪の場合失明してしまうリスクを負っていますが、眼球トレーニングで視力を回復することは緑内障による視力低下の進行を抑えるという点で非常に有効です。

 

ここでは、いくつかの眼球トレーニング方法を紹介します。

2.1.眼球運動トレーニング

目は左右に動かすことが多くても、他の方向に動かすことは少ないのではないでしょうか。多くの場合は首ごと動かして物事を見てしまいますしね。つまり、目の筋肉はあまり鍛えられていない状態とも言えるのです。

眼球運動

人間は腕の筋肉を鍛えると腕相撲が強くなる可能性は高くなりますよね?それと同じで、目の周りの筋肉を鍛えると視力回復が期待できる!という考えです。

やり方は簡単です。目の周りの筋肉を意識しながら、左右の眼球を上下や斜めに動かしてください。また、時にはぐるっと目を回してあげてください。この運動で目の周りの筋肉が活性化し、血流が良くなります。

目を動かすのが難しい、という方は何かを目で追う練習をすると良いでしょう。

目の筋肉が強くなると、視力の回復が期待できるので、緑内障の進行を遅らせるのに有効なトレーニングと言えるでしょう。

2.2.遠近トレーニング

遠近トレーニングは、遠くのものと近くのものを交互に見るトレーニングです。焦点を合わせるものを遠い場所(A)と近い場所(B)に設定し、3秒ごとにAとBそれぞれに焦点を合わせてください。

遠近

これを1日に3回、朝・昼・晩の3回行うことが効果的です。

このトレーニングによって、ものに焦点を合わせる力の回復が期待できます。

視力が低下すると多くのものが見えにくくなるため、焦点を合わせにくいですよね。焦点を合わせる力を回復させることで、視力回復につなげましょう、

2.3.マジカルアイによる視力回復トレーニング

最近流行している「マジカルアイ」というものをご存知でしょうか。平行法と交差法という2つの方法によって絵や写真を見ることで、それらが立体的に見えるようになるというものです。

これを行うことで普段使わない目の筋肉を刺激し、視力の回復や目を癒す効果が期待できます。

さて、マジカルアイに必要な「平行法」と「交差法」のやり方を紹介します。

平行法は名前のように平行、というわけではなく、焦点を遠くにおいてものを見る方法です。

実際に見る写真や絵よりも後ろに焦点を置くイメージです。

平行法

一方、交差法は左右の目の焦点を交差させてものを眺める方法です。実際に眺める絵や写真よりも手前に焦点を置き、それらの右側を左目で、左側を右目で見ているような感じになります。

交差法

慣れるまでは難しいですが、いったんコツをつかむと絵や写真を立体的に捉えられるようになります。

マジカルアイをやっていると普段使わない目の筋肉を使うため、非常に疲れてしまいます。

そのため、1日5分程度を目安にするようにしてください。

やればやるほど良いというわけではなく、目の普段使わない筋肉に刺激を与えることが重要です。

 

3.マッサージ等による改善

ホットタオルによる施術でも触れたように、目の周りの血行を促進することで緑内障の悪化に繋げることが出来ます。

そのため、マッサージ等によって目の周りの血行を良くすることで緑内障の悪化をせき止めるのに役立ちます。

3.1.首のマッサージ

首から上に血液や栄養が送られる際、必ず首を通過します。しかし、首は頭を支えているために負荷も大きく、首がこってしまうと血流が悪くなってしまいます。

ここで血液の循環が悪くなると目の周りに送られる血液も当然少なくなるので、結果的に緑内障の原因である血流不足に陥ってしまいます。

そのため、首をマッサージすることで首から上への血流を確保し、目の周りにも新鮮な血液を十分循環させてあげるようにすることが必要なのです。

マッサージ

 

◎マッサージの方法

①肩を持ち上げるようにしてください。いかり肩みたいにする形です。その後、肩を下ろしてください。

②首を右に傾け、その状態で右肩を上げてください。この時、右耳と右肩が触れるようにしてください。(ビートたけしのモノマネみたいな感じです笑)

③首を左に傾け、その状態で左肩を上げてください。この時、左耳と左肩が触れるようにしてください。(②の左バージョンです)

 

①を行った後、②~③を交互に、ゆっくりと30回ずつ行ってください。

これにより首の血流が改善され、目への血流改善にも繋がります。

 

3.2.ツボマッサージによる緑内障予防の期待

東洋医学においてポピュラーなツボ押しマッサージですが、ツボ押しは血行促進が期待できます。そのため、目の血流促進が期待できるツボを刺激することで緑内障の予防や悪化を止めるのに効果が期待できそうです。

そんな、目に良いとされているツボをいくつか紹介します。

 

①攅竹(さんちく)

攅竹は、眉毛の中央側の生え際にあるツボです。眉毛の生え際と鼻の間にへこみを感じる部分があるのですが、そこが攅竹です。

ツボ

このツボを押す際は、親指化人差し指で素直に押して刺激を与えてください。1回あたり5秒程度、」3~5回行いましょう。また、左右を同時に行ってください。押している間は気持ち良い感覚になります。

 

②晴明(せいめい)

晴明は、目頭のくぼんだ所にあり、鼻の付け根の横側にあるツボです。このツボは涙の排出を良くするツボとも言われています。

ツボ

晴明を押す時は、目の方に力を入れるのではなく、鼻の方へ力を入れるようにしてください。また、眼球を刺激しないように注意してくださいね。圧をかける際は急にグッと力を入れるのではなく、ジワーっと力を入れるように刺激してください。

1回あたり5秒程度、」3~5回行いましょう。また、左右を同時に行ってください。

 

③太陽(たいよう)

太陽はこめかみと眉毛の外側の間にあるツボです。こめかみではないので注意してください。

ツボ

太陽を押す際は親指の腹で、痛気持ちいくらいの強さで両側を同時に30回ほど揉みこむように刺激してください。

 

④風池(ふうち)

風池は首の後ろ側にあるツボで、少し上を向いたときに背骨との間に出来るくぼみと耳を結んだ中間点にあります。

ツボ

1回あたり5秒程度、」3~5回行いましょう。また、左右を同時に行ってください。

 

4.矯正器具を使ったトレーニング

 

緑内障になると視界が減少するだけでなく、視力も低下してしまいます。これまで紹介した方法の他に、矯正器具を使うことで視力回復が期待できるトレーニングがあります。

 

それが「ピンホールアイマスク」を使ったトレーニングです。

ピンホールアイマスクは、アイマスクの眼球部分に小さな穴が開いており、そこからものを見るトレーニングで視力回復に繋げるトレーニングです。

ピンホールアイマスクは薬局で取り扱っており、1,200円程度で購入可能です。

 

そもそも、このピンホールアイマスクにどのような効果が期待できるのでしょうか。このトレーニングのカギとなるのが、「ピンホール現象」と言うものです。

ピンホール現象とは、目に入る光を細くすればするほどピントが合いやすくなる現象のことで、それを活用したのがピンホールアイマスクと言うわけです。

ピンホールアイマスクを使ったトレーニング法

ピンホールアイマスクを活用したトレーニング法としては上記2.2.で紹介した遠近トレーニングが効果的です。

ピンホールアイマスク

もっと手軽に出来ないのか?という場合は、ピンホールアイマスクを装着してテレビを1時間程度見てください。

それだけでもトレーニング効果が期待出来ます。

トレーニングを行う場合は、目が疲れてくる夕方に行うとより効果的です。

 

5.まとめ

緑内障は一度罹ってしまうと完治するのではなく、進行を押さえることで現状維持を続けていく治療法が一般的です。それらに加えてこれらのトレーニングを行うことで、緑内障と上手く付き合うことが出来るのではないでしょうか。ここで紹介したトレーニング法はどれもそこまで難しいものではなく、日常生活に取り入れることが可能なものばかりです。

後になって「あの時やっとけば良かった」と言わないよう、気軽な気持ちで始めてみてはいかがでしょうか。

これらの自分でできるトレーニングや施術により、緑内障の予防や進行を遅らせることで良好な視界を保ちましょう。

投稿日:2017年6月22日 更新日:

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