私たちの目の中は液体(房水)で満たされていて、丸い形や大きさを保つために、
ボールのように内から外へ圧力がかかっています。これを眼圧とよびます。
眼圧は高すぎても低すぎても、目に問題がおこります。
眼圧の異常でおこる病気のひとつに緑内障があります。
房水は、目の中で作られては目の外に流れ出て、眼圧を調整しています。
何かの原因で、房水が外に流れ出にくくなると眼圧が上がり、
目の中にある神経が傷つき、だんだん見える範囲が狭くなります。
これが緑内障です。
しかし、眼圧の上昇=緑内障ではありません。
視神経が傷つきやすい人は、
眼圧がそれほど高くなくても緑内障になることがあります。
逆に、視神経が眼圧に強い人は、眼圧が高くても緑内障になりません。
ですから眼圧検査だけでなく、目の奥にある血管や神経を調べる眼底検査や、
見える範囲を調べる視野検査を受けるのが良い方法です。
緑内障は知らないうちに病気が進んでいることが多く、
そのままにしていると失明してしまうことがあります。
早く気付いて、早く治療を始めることが何よりも大切です。
目の定期検査を受けましょう。
日本医師会の資料による