緑内障治療のためにドラッグストアで目薬を購入しようと思っている人たちもいるかもしれません。 実際に緑内障治療のために市販で薬を購入することは出来るのでしょうか。
ドラッグストアで緑内障治療の目薬を購入したい
市販の目薬にはほとんど「緑内障の方は使用しないでください」と書いてあることに気付くでしょう。でも本当に市販の目薬では緑内障の人が使える目薬というものは存在してないのでしょうか。
緑内障には「開放隅角緑内障」と「閉塞隅角緑内障」という二つのタイプがあることはご存じでしょうか。 開放隅角緑内障の場合では慢性的に眼圧が高くなるという症状が起こり、閉塞隅角緑内障の場合では急性の発作が起きると眼圧が高くなる症状が起こります。
閉塞隅角のケースでは発覚した時には発作が起きないよう予防的な手術などを行うことになります。ただしほとんどの人たちが緑内障治療をしている場合、開放隅角緑内障であると考えてもよいです。 しかしそれは絶対ではありません。つまりみなさんの緑内障がどのような緑内障なのかしっかり診断してもらいチェックすることが大事なのです。
閉塞隅角緑内障の人たちが市販の目薬を使用すれば、そこには急性の発作を起こしかねない成分が入っている可能性があるため、症状をひどくしてしまう可能性があります。市販の目薬を使用してしまったから最悪失明してしまうことがあると言います。
緑内障禁忌の表示
市販の目薬には「緑内障禁忌」と記載されているかもしれませんが、「緑内障禁忌」とは閉塞隅角緑内障にも開放隅角緑内障にも当てはめてることが出来るちょっといい加減な書き方でもあります。
そのケースもほとんどは「閉塞隅角緑内障禁忌」という意味です。
閉塞隅角緑内障の人たちは特に市販が販売されている「抗コリン」作用を持つ成分にも注意をしなければならないと言われています。
開放隅角緑内障の場合では市販の目薬が使用出来るというケースもありますが、そもそもみなさん独自の判断では開放隅角緑内障か閉塞隅角緑内障かの違いも判らないのではないでしょうか。
最近では正常眼圧緑内障の人たちも多いと言われていますが、正常眼圧緑内障の人たちでも使用出来る目薬は市販でも購入することが出来ます。
眼圧を下げるために使われる成分は市販で購入できない
ただし実際には緑内障を治療するための薬は市販では販売されてないと考えてください。そもそも眼圧を下げるために使われる成分は処方箋が必要なので市販では購入することが出来ません。
今まで市販でも目薬は購入出来るというお話しをして来たものの、それはほとんど緑内障治療目的ということではなく「ドライアイ改善」止まり程度のものなのです。