緑内障治療は多くのケースでは点眼薬で行います。点眼薬は眼圧を下げるために使用されるものです。 基本緑内障治療の点眼薬は、医師に処方されるものです。しかし病院へ行くことが億劫だったりすることで治療のタイミングがずれてしまって、緑内障を更に悪化させてしまうことも考えることが出来ます。
理想はひょっとしたら緑内障の治療薬も簡単に薬局やドラッグストアで購入出来ることかもしれません。
眼圧を下げる点眼薬は市販で購入出来るの……?
最初に結論をいえば緑内障の眼圧低下に効果のある市販薬はありません。逆に緑内障に使わないようにとの注意書きのある目薬はありますので、注意が必要です。
緑内障に使ってはいけない点眼薬がある
先にも触れたように、ドラッグストアでは緑内障治療の点眼薬は購入することが出来ませんが、緑内障に使ってはいけない点眼薬があります。
ドラッグストアで販売している点眼薬を詳しく見れば、緑内障禁忌と書かれているものを多く見付けることが出来ます。もちろん緑内障が悪化してしまうような成分がここに含まれているのです。
緑内障には抗コリン作用を持つ成分が良くないと言われています。更に抗ヒスタミン薬、ペンゾジアゼピン系の薬剤や抗不整脈薬などにも注意が必要です。緑内障にも種類があり閉塞隅角緑内障の場合、特に市販の点眼薬には注意が必要です。急性の発作が起きると眼圧が高くなる傾向にあり、抗コリンなどの成分にはそのような発作の可能性があるからです。
なんで簡単にドラッグストアなどで緑内障治療の点眼薬を購入出来ないか不思議に思っている人たちもいるかもしれませんが、医師が判断しないと使ってよい点眼薬かどうかなかなか判断も難しいためでしょう。一人の判断で緑内障治療を点眼薬でしようと思うモチベーションがとても危険なのです。
緑内障治療の点眼薬は個人輸入出来るの?
最近では緑内障治療の点眼薬をドラッグストアで購入出来ないのなら個人輸入で購入しようとしている人たちもいます。例えば個人輸入でならベタガン 点眼液(高眼圧症)など眼圧を下げることを目的としている点眼薬を購入することが出来ます。
しかしベタガン 点眼液がどのような成分なのか正しく理解して購入しているでしょうか。
ベタガン 点眼液の成分は塩酸レボブノロールです。α1・β遮断薬であり、 房水の産生を抑制する作用と、ぶどう膜強膜経路の房水排出を促進する作用をもっている薬です。
緑内障治療薬を個人輸入する場合あくまでも個人責任です。副作用の問題も心配しなければならないですし、 成分が違うなど偽物も結構出回っているようなので、十分注意してください。