緑内障と白内障の違いをしっかり区別することはとても私達に大事なことです。
まず緑内障治療には目薬が使用されます。
緑内障治療に使用される目薬の種類は
緑内障にとってまず何よりも大事だとされているのは眼圧を下げることであり、これ以上視神経が障害を受けないための対策を取ることです。
そのために緑内障治療で最初にスタートするのが目薬を中心とした治療になります。
ただし目薬の種類は一種類ということではなく、効果が期待出来ない場合には目薬を変更することがありますし、2~3種類の目薬を組み合わせることもあります。
作用の異なる2つの薬がひとつになった配合点眼薬もあります。
緑内障において使用される目薬の種類は大まかに分類すれば【房水の生産量を抑えるもの】であり、【房水の排出をうながすもの】です。
- β遮断薬
- 炭酸脱水酵素阻害薬
- プロスタグランジン関連薬
- 副交感神経作動薬 など
白内障の場合目薬は効果的?
白内障とは緑内障とは違い目のレンズの役割を果たしている水晶体が白く濁ってしまうことで視界が白っぽくなって霞んでしまったり、物がボヤけて見えてしまうなどの症状が起きます。
緑内障においてはなかなか効果的な目薬の種類を市販では購入することが出来ませんが、白内障の場合はどうなのでしょうか。
緑内障の目薬の場合基本市販では購入することが出来ません。ですから医師の診断を受けて処方されることによって目薬治療を行うことが出来ます。
一方で白内障も緑内障と同じであり白内障治療可能な効果的な目薬が市販で購入されているということはありません。
白内障治療の場合処方される目薬の種類は、日常生活に支障をきたしていない軽度の白内障や初期の白内障の場合では「ピレノキシン製剤」や「グルタチオン製剤」が使用されます。
緑内障の目薬は緑内障を治すための目薬ではなくて進行を抑えるためのものと言われていますが、白内障の場合も同じではあり、白内障を治すための目薬ではなく白内障の進行を抑えるための目薬なのです。
目薬を使用しても水晶体が透明になるということではありません。
白内障は基本老化現象のひとつとして捉えることが出来ます。
そもそも若返りの薬が存在しないのなら白内障の目薬の種類がないというのも当たり前なのです。
白内障の目薬の種類として「カリーユニ( ピレノキシン)」が処方されることがあります。
長期間服用しても副作用がほとんど起きない比較的安全な薬だから使用されるケースが多いと言われています。
カリーユニは初期の老人性白内障による視力低下の進行を遅らせることができる薬と言われています。
ピレノキシンという有効成分が眼球の水晶体の水溶性タンパクが変性して不活性化するのを阻害して、水晶体が白く濁るのを抑制してくれるということです。